FICPI JAPAN 2015年度会長挨拶
大西会長


 2015年2月のFICPI-JAPAN総会において、国際弁理士連盟・日本協会(FICPI JAPAN)の2015年度の会長を仰せつかりました大西 正悟でございます。改めて、ご挨拶を申し上げます。

 まず、国際弁理士連盟(FICPI)および国際弁理士連盟・日本協会(FICPI-JAPAN)について簡単に説明します。国際弁理士連盟(FICPI)は事務所所属弁理士から構成される世界規模の組織であり、1906年にヨーロッパで発足し、現在は、約5000名の会員を擁しております。連盟を構成する国は、Associationと称する組織を有する国が14カ国、Sectionと称する組織を有する国 が20カ国で、この他に個人会員を出している国を併せて全86カ国です。
 FICPIは世界各国において毎年積極的にフォーラムや、シンポジウムなどを開催し、世界のIPの分野の動きをリードする有力な団体の1つとして意欲的に活動しております。AIPPI, APAA,などの国際団体、AIPLAなどの各国団体とも密接に協力しております。WIPOとは常に話し合い、三極の特許庁とも緊密に連絡をとり、事務所で業務を行う弁理士としての立場からの意見を発信しています。また、SEADと称する東南アジア諸国、東欧諸国などを対象とする知財に関する教育プログラムを行っております。ちなみに2015年は、5月と11月の二回に分けて特許申請文書作成コース(Patent Drafting Course)がマレーシアにおいて開催されることになっております。

 FICPI-JAPANは1977年にFICPIを構成するAssociationの1つとして加盟が認められました。2007年からは、FICPI-JAPANの活動を拡充してFICPI活動における日本の存在感を確立し、かつ日本の影響力を一層高めるために、会員の増強とより開かれた組織を目指して、規約を改正し、活動を活発化してきました。このような状況の下、国際的な活動を行いたい意欲的な事務所所属の弁理士の方がFICPIに入会し、FICPIおよびFICPI-JAPANの会員として活動して頂けることを大歓迎しております。

 FICPIがAPAAと共催 した3回の会合(1993年新潟、2000年New Delhi、2002年Newport Beach)のことは、ご存知の方も多いと思います。また、2008年12月には、日本弁理士会の共催をいただいてFICPIおよびFICPI-JAPANの共同主催によるシンポジウムを横浜で開催しました。このシンポジウムは特許庁の後援を頂き、特許、商標の実務に関する豊富な内容のものであり、350名余りの参加をいただき、好評であったと自負しております。
 さらに、2014年4月初めに、FICPIの執行役員会(ExCo)を京都で開催し、それに続いてFICPI-JAPANと日本弁理士会の共催および日本国特許庁の後援の下で、京都シンポジウムをハイアットリージェンシー京都において開催しました。この京都シンポジウムは誰でも参加できるオープン形式で行われ、4月11日(木)の夜のレセプションに始まり、12日(金)および13日(土)の2日間にわたる知的財産権に関する複数の研修セッションを行いました。各セッションにはFICPIのExCo参加者も講師として参加し、総勢450名余りの参加を得て盛大に行うことができました。ここに改めて参加された皆様に感謝申し上げます。
 京都シンポジウムでは、第1日目(4/12)に、4極特許庁(米、欧、韓、日)とWIPOの代表による知財制度の現状および今後についてのセッション、4カ国(米、独、中、日)からの著名な裁判官による国際的知財侵害訴訟についてのセッション、5カ国(米、英、中、韓、日)からの知財実務家による審判、異議申立などについてのセッションを行いました。第2日目(4/13)には、特許と意匠、商標とに分けた2トラック形式でのセッションを行い、中身の濃い研修を行えたと思っております。京都シンポジウムは、諸外国の弁理士にも大きな関心を持って頂き、過半数が海外からの参加者でした。このため、日本からの参加者にとって外国の弁護士、弁理士および知財実務者との活発な交流を行える有用な機会となったと思っております。

 FICPI-JAPANは今後もこのような企画を行うことを考えており、その際には是非皆様の参加をお願い致します。

  また、FICPIではCET(Study and Work Commission、or commission d'Etude et de Travail) と称する委員会など各種委員会活動も積極的に行っています。これらの委員会への貢献はIP 先進国日本の存在感を一層高めることとなります。こうした観点からも意欲的な弁理士各位が、FICPI-JAPANの会員となってこれら委員会に参加されますことを強く期待しております。FICPIでの活動は必然的に諸外国の有力な同僚弁理士との連帯を計ることができ、業務上からも有効であり、それを実感しておられる会員も少なからずおります。
 FICPI-JAPANは、その規約第3条に規定する目的達成のために、その組織を強化し、会員の増強を図って活動を一層充実させ、FICPIにおけるFICPI-JAPANの活動と貢献を高め、日本および世界各地域の弁理士との連携、交流を積極的に推進するよう活動しております。これにより、FICPI-JAPANはもとより日本の知財分野での存在感を高め、知的財産制度の円滑な運用と改善に資するよう努めているところであります。

 FICPIおよびFICPI-JAPANは、弁理士の研修を積極的に行うために日本弁理士会の継続研修の外部機関としての認定を受けております。FICPIおよびFICPI-JAPANとして特色ある国際的な研修を毎年、企画実行しております。継続研修には、会員でない弁理士の方も参加できますので、是非ご参加ください。

 我々役員一同はFICPI-JAPANが一層積極的に活動し、加えて、多くの弁理士の方が参加しやすい研修を行うために努力していきます。弁理士各位の一層のご理解とご支援を今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、私どもFICPIおよびFICPI-JAPANの性格、活動内容を理解して頂き、私どもと一緒に活動して頂き度く、日本弁理士会所属の多くの弁理士の方々のFICPIへの入会をお待ちしております。

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